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今回取り上げるのはこちらの作品。




これは恋のはなし
著者:チカ/講談社


講談社のガールズコミック誌「ARIA」で連載されているこの作品、要するに基本的には女性向けの作品なんですが…男性が読んでも実に興味深い作品となっておりまして。
この作品のテーマは裏表紙に書かれているこの文章に全て集約されています。

「31歳の男と10歳の少女のあいだに、恋は芽生えるのか……。」

うむ、普通に考えたらアウト(笑)。
何はともあれ、まずはこの物語の中心となる2人を紹介。

内海真一













まずは主人公である「31歳の男」内海真一。
職業は小説家ですが、現在スランプ中。
学生時代からの友人である大垣という男が彼の編集担当。

森本遥













ヒロインとなる「10歳の少女」森本遥。
父親が貿易の仕事をしており、かなりの資産家の娘。
母親も入院が多く、1人で過ごす事が多い小学4年生。

物語は真一の家に遥が猫を連れてやってくる所から始まります。
真一が祖母から譲り受けて住んでいた家は庭の手入れもせず荒れたい放題で、近所の子供からは「お化け屋敷」とまで呼ばれておりまして。
遥も空き家だと思い、拾った子猫を世話する隠れ家として使おうと思ってやって来たワケです。
遥に頼み込まれて猫を庭で飼う事を渋々了承する真一。

この主人公の真一、かなりぶっきらぼうな性格で、遥に対してもかなりつっけんどんな態度で接します。
が、なんだかんだ言いながらも最終的には遥の願いをきいてやったり、ぶっきらぼうながらも礼を言ったりする、まぁいわゆる「ツンデレ」な男だったり(笑)。
どうやら遥はこの「ツンデレ」な部分に惹かれたのか、当初は猫の世話をする事が目的だった真一の家通いが、真一に会う事そのものが目的に変わっていきます。
自分のこの想いの正体が「好き」という感情である事を知り、ストレートにそれを言葉として真一にぶつける遥。
告白













その言動に戸惑いつつも、やがて「放っておけない」と思い始める真一。
これはそんなやがて「恋」に発展するかも知れないお話です。

 

とにもかくにも、この遥が健気で純粋でかわいいんですよ。
このかわいさってのは、この作品が女性向け作品だからこそ出る自然でリアルなものな気がします。
恐らく、男性向けの作品だと、小学生がヒロインであれば「ロリっ娘」である事を強調したような、記号的な萌えを前面に押し出したキャラ作りにする事が多いんじゃないかと思うんですね。
例えば小学生ならではの無防備さからくる「ちょいエロ」なシーンで主人公をドキドキさせてみたり。
いや、実際にドキドキさせられるのは読者か(ヲイ)。
最近だとラノベとかが漫画よりその傾向が顕著かも知れませんが。
もちろんそういう分かりやすい「萌え」的なかわいさもいいのですが、この作品ではそれがありません。
そんな彼女のかわいさの最大の要因が純粋さであり、それ以上でも以下でもない。
だが、むしろそこがいい。
真一に何度もつっけんどんに突き放されて、それでもかいがいしく通いつめ、健気に真一の世話を焼こうとする遥の様子に男性読者ならキュンキュンする事間違いなし。
男性向けへのサービスシーンがないので、ある意味究極に「純粋」な恋のお話が描かれる事になるのかも知れません。

っつーかですね、こんなに面白い作品なのになぜ講談社はなかなか1巻を重版しようとしないのか…。
慎重になってるのかも知れませんが、ここまで長期間アマゾンで品切れになってるのはどうかと思うのですよ。



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